迫真レストア部 SR500の裏技 車検編
これはSR500公道復帰をかけて戦う、熱き男たちの初投稿である。
前回のあらすじ
謎の配線、泥みたいになったブレーキ液、とどめの追突事故を乗り越え、
部品代金と時間をじゃぶじゃぶ使いながら修理を進めてきたSR500。
作業開始から2か月半、ついに自走できる状態になったのだが…
最終調整・仮ナンバー取り付け
あとは仮ナンバー付けて車検場いって終わり!閉廷!
と言いたいところだけど、最後に各部の調整をしゅる^~
最後に増し締めの確認をしよう。公道を走る以上は安全を最優先に運航する義務がある。
かならずサービスマニュアルとトルクレンチを…使おうね!
最終調整ができたらば
仮ナンバーが入っちゃっ…たぁ!
ぼろぼろやんけ…(地方都市特有の財政難)
~じょに ひとくちメモ~
車検が切れた、バイクを車検場まで持っていくには
・トランポぉ^~(気さくな積載車)に積んで持っていく
・臨時運行許可証、いわゆる仮ナンバー、を申請して装着していく
の方法があるが、今回は仮ナンバーで運行した。
(カッコよさに)ブルっちゃうよ…
え?なんで軽トラを買ったのに使わないのかって?
体重49㎏の貧弱ボーイが一人で積み下ろししたら危ないだろ!!(もやしっ子)
車検①
陸運局に着くぅ^~
ここから写真がほとんどないのは場内撮影禁止ため。許して亭ゆるして。
今回は普通の2年毎に受ける車検ではなく、一度廃車となったバイクを新規登録する、いわゆる中古新規登録という手順になる。
継続車検より手順や書類が増えて、かなり複雑だ(縦割り行政)
バイクの中古新規登録の解説なんて、レストアマニアしか需要無いと思うので割愛。
アドバイスぐらいならできるので詳しく知りたい兄貴は、至急メールくれや。
ややこしい書類を書き上げ提出したら、検査レーンへHere we go(ネイティブ)
まずは通常の車検と同じく、灯火類などのチェック。
ワイは緊張しすぎて、
検査員さん「前ブレーキ握って〜」
じょに(え!?!?ブレーキが効かないんですけど!?!?誰か!!!!大人の人呼んで!!!!!!)ニギニギニギニギ
検査員さん「それクラッチですね〜」
初めてだと緊張するかもしれないけど、検査員さんも親切だから、みんなは落ち着いて検査を…受けようね!
その後ブレーキ検査や、みんな大好き光軸検査を受けて、通常の車検ならここでおしまい。
今回は新規登録なのでさらに細かい検査がある。
車検②
ここでは新規登録に必要な車体の寸法や重量を測っていく。
スムーズに測定も終わり、さあこれでいよいよレストアもおしまい…
じょに「じゃあ俺、合格証明貰って帰るから…」
検査官「あれ?」
じょ「お?どうしました?」
検「割りピンが入ってないやん。どうしてくれんのこれ(憤怒)」
じょ「や、すいません」
検「だけど無いじゃん割りピンが。割りピンが見たかったから検査したの!何でないの?」
じょ「いや…忘れちゃいました(自白)」
検「忘れたぁ?」
じょ「すいません」
検「割りピンを忘れたの?この中の中で?」
↑ 割りピンが入ってるやん!(車検後に撮影)
割りピンとは、ホイールを留めるボルトに挿す針金みたいなやつのこと。
これのおかげで、万が一ボルトが緩んでもタイヤが脱落しないようになっている。
幸い、名古屋の陸運局は近くに自動車整備用品の専門店があるので、パパっと買って陸運局へUターン。
みんなも工具のスト○ート、行こう!(ダイマ)
ナンバー発行
検査レーンに戻り割りピンを確認してもらい、
無事に検査が終わったら、受付でナンバープレートをもらって登録完了。
無事ナンバーが付いた姿を見ると、最初に家にやってきた時の姿を思い出して胸が熱くなる。
陸運局から帰ろうとSRを押している時、BGMは ♪めぐりあい/井上大輔が流れていた。
長かったレストアはここで一旦おしまいだ。
快適に走るには、まだまだやらなくちゃいけない事がたくさんある。
「ゆっくりやればいいさ。」
500㏄単気筒の鼓動がそう語りかけるように聞こえた。
陸運局を出ると外はすっかり夕暮れになっていた。
せっかくだから、少し寄り道して帰ろう。
そう呟いて僕はキックペダルを思い切り踏み込んだ。